SUN ASTERISK SHOWCASE — Set 1 — 構造的リカバリーの実証
破綻寸前の 50 億 ERP を、 着任 1 週間で「判断構造」 から組み替え、 100 億規模の追加損失を回避
50 億 PJ 規模 1 週間 統括 PM 抜擢 (CFO 承認) 1 年延伸 予算据置で経営合意 〜100 億 追加損失回避

難局の立て直し — 50 億 ERP 再建

FOR SUN ASTERISK — 3 層断絶の可視化 × 構造的介入 / 試作版
大山 直行 / Naoyuki Oyama
炎上は未然に防げる — 燃えない構造へ

① 案件サマリー

大手製造業グループの ERP 刷新。 参画時点で要件定義が 1 年遅延、 PM/PMO 機能不全、 複数社間の断絶で破綻寸前だった。

案件: 50 億規模 ERP 刷新 (大手製造業)  |  状態: 要件定義 1 年遅延・破綻寸前  |  参画: 2 次受け PM 支援 → 着任 1 週で統括 PM (CFO 承認)
遅延
1 年
要件定義段階で停滞
体制
機能不全
PM/PMO・3 層断絶
着任→抜擢
1 週間
全層の指名で統括 PM
回避損失
〜100 億
中止・再構築コスト

停滞は「遅延」 ではない

単なる遅れでなく、 経営・管理・現場間の意思疎通と信頼が完全に崩壊した構造的危機。 工程表では見えない。

Insight: 制度 (ルール) は存在していたが、 実質的な「整合 (Coherence)」 が消失していた。

大山の見立て

個人の「頑張り」 ではなく、 「意思決定の構造設計」による抜本的再構築。 まず 3 層 (経営/管理/現場) のどこで何が止まっているかを分解した。

② 3 層断絶の真因

「どの層で止まっているか」 を分解。 観測される症状でなく、 本当の原因と打ち手を 3 層で整理する。

観測される症状本当の原因打ち手
経営層判断が遅い / 予算維持と ROI の死守に焦り投資判断材料が不足 (撤退条件・リスク・3 シナリオ未整理)2 択資料 + ROI + リスク整理を 1 枚に統合
管理層 (PMO)会議が多い / プロセス順守に固執コンプライアンス重視で現場のリアルな進捗と乖離会議体・責任線・意思決定ラインを再設計
現場層作業が進まない / 手戻り反復曖昧な要件定義による実行負荷増大と疲弊残工程を「3 ヶ月で完了」 へ再計画・工程化

1 日 3 件以上の会議を並列処理

バッティングしていた会議を並列で回し、 1 回の会議で課題抽出 → 整理 → 解決 → 合意形成まで到達する即応体制を構築した。

③ 構造的介入 — Week 1

着任 1 週間での介入。 経営層・上位 PM・現場全層からの指名により統括 PM (CFO 直結承認) へ抜擢された。

Day 1-7: 構造の再設計

1 日 3 件以上のバッティング会議を並列処理。 初見で課題抽出から合意形成まで即応。

経営層への提示

予算を増やさず期間のみ 1 年延伸する再計画を提示。 ステークホルダーの論点・利害を調整し正式承認を獲得。

デリバリー統治

PM/PMO の責任線と意思決定ラインを再構築。 停止していた要件定義を「残り 3 ヶ月で完了できる工程」 へ転換。

三木様の言葉と一致: 「炎上は、 未然に防げる」 — 火消しでなく、 判断の導線を構造で設計し直すことが本質。

④ 火消しで終わらせず「燃えない構造」 へ

一過性の火消しでなく、 私が現場を離れても全体構造が破綻しない「燃えない構造」 を作り、 後任 PM へ引き継いだ。

✗ 火消し (属人): 特定者がいないと再燃 / 知見が消える / 同じ炎上を繰り返す
✓ 燃えない構造: 判断軸・会議体・品質基準を仕組み化 / 誰が運用しても回る / 後任へ移植

仕組み化した統治

RACI + 課題管理台帳 + 週次品質ゲート。 炎上時の「一次切り分け → エスカレ基準 → 立て直し順序」 を事前定義。

引継ぎ重視

統括機能を仕組み化し、 後任 PM が回せる状態で引き渡した。 「自分が抜けても回る」 を最優先。

⑤ 結果

予算を増やさず期間のみ 1 年延伸する再計画を経営層に承認いただき、 プロジェクト中止・再構築に伴う約 100 億規模の追加損失を完全回避し、 継続を確定させた。

経営合意
承認
予算据置・1 年延伸
追加損失
回避
〜100 億 (中止・再構築)
要件定義
3 ヶ月で完了化
停滞 → 工程化
継続性
後任引継ぎ
燃えない構造で維持
Sun Asterisk 価値: Magna の大規模 SI で「品質事故・納期遅延・赤字案件」 を構造で防ぐ。 三木様が品質管理室をゼロ構築されたのと同じく、 火消しの再現性を「燃えない構造」 として横展開できる。